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福留の9回同点弾を元捕手が称賛「完全に誘った直球。見事」

  • 2019/10/07(月) 13:40:58

■阪神、敗れて1勝1敗も… 福留の9回同点弾を元捕手が称賛「完全に誘った直球。見事」
10/6(日) 20:44配信 Full-Count

■DeNA 6-4 阪神(CS・6日・横浜)

 阪神は6日、DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)1stステージ第2戦(横浜)でサヨナラ負け。9回に岩崎優投手が代打・乙坂智外野手に2ランを浴び、4-6で敗れて1勝1敗のタイとされた。だが、1点を追う9回には福留孝介外野手がDeNA守護神の山崎康晃投手から一時同点となる起死回生のソロ本塁打。勝負の第3戦につながる一発となった。

 ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、昨季まで2年間はヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏も「無抵抗で負けたわけではない。悲観することはない」と指摘。そのうえで、福留のホームランについて「あれは完全に誘った真っ直ぐだった」と、“百戦錬磨”の大ベテランが一枚上手だったとの見方を示した。

 8回からマウンドに上がっていたDeNA山崎は、イニングまたぎで打者5人を打ち取って勝利まであと1死とした。ただ、ここで立ちはだかったのが福留だ。1球目はツーシームに空振り、2球目は同じくツーシームを見逃してボールでカウント1-1となって迎えた3球目、150キロの直球を完璧に捉え、右翼スタンド上段へ運んだ。まさに起死回生の同点弾だった。

 野口氏は、山崎を8回から投入せざるをえなくなったDeNAの投手起用に苦言を呈した上で「9回はすんなり終わっていないといけなかった。これぞ福留孝介にやられた、という場面でした。あれは完全に誘った内角直球だったので。投げさせて狙った直球。見事です。それにまんまとバッテリーが乗ってしまった。DeNAとしては、そこは反省しないといけない場面です」と振り返る。

「一発だけは打たれてはいけない場面でインコースに真っ直ぐを投げてはダメ」

「まずはセオリーとして、ホームランを打てるバッターのインコースに真っ直ぐで行くということが間違いですよね。なぜ選択したのか。初球の空振りと2球目の見逃し方にバッテリーは完全に騙されていました。福留は初球は全然合わない空振りをした。クイックで投げられたのもありましたが、全然タイミングの合わないツーシームを空振りしました。2球目は外角ボールゾーンで、ドンピシャリのタイミングでツーシームを見逃しましたとなると、バッテリーはインコースとは限らなくても真っ直ぐを投げたくなるものです。それを投げさせるように福留が(2球で)仕向けた。逆に、バッテリーがそこでインコースを選択したのがいけません

 実際に、捕手出身の野口氏は2球を見た時点で福留が誘いに来ていると感じたという。

「今日の山崎のピッチングを見ていると、かなりデータ的なものが出ていました。山崎は左打者のときに2ストライク目にツーシームで空振りでカウントを稼ぐことが非常に多い。福留のときには初球にツーシームで空振りを取って、2球目もそういう意図だったのかは分かりませんが、ツーシームで誘ってきました。ただ、福留はそれに乗らなかった。福留が逆にそういう(直球)狙いをして、バッテリーが誘いに乗ってきた。あれだけ百戦錬磨の、あれだけホームランを打ってきたバッターに対して、一発だけは打たれてはいけない場面でインコースに真っ直ぐを投げてはダメです。あの場面で何を避けなければいけないかといったら、ホームランですから。福留は『はい、待ってました』という感じでしたよね」

 結果的に、福留の一発は勝利につながらなかった。ただ、野口氏は「無抵抗で負けたのではない。悲観することはない。選手みんなが与えられた持ち場をしっかりこなしている」と阪神の戦いぶりを評価する。この福留の一発が、全てが決まる第3戦にどう効いてくるだろうか。

Full-Count編集部

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